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静寂の森
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作詞 EmptyDoll |
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夕暮れの森の中
寡黙な少女が一人 歩いている
視線は常に落葉の方
その瞳に生気はない
ざわめく森と枝を踏む音
緩い音階が心に響く
何故 少女はこんなにも哀しげなのか
静寂を壊す無恥な騒音
怒りと嘆きが狂気と化し
盲目の智者は絵画を侮辱
下衆な鼠は辺りを駆ける
天空を穢す科学の霧は
人を蝕み自然を侵し
すべてをすべてをすべてをすべてを
しのせかいへとぬりかえほろぼさせる
モウ イヤ・・・
黒がもたらす無音の空間
無音は人に虚無を与える
無音は人に個室を与える
ふわり風に舞う紅葉達が
落ちて腐るまで一人でいたい
あれから何日経った?
寡黙な少女が一人 座っている
無色の言霊 吐き出して
黒き瞳に闇を落とす
孤独は人から人を奪う
人を無くした者は恐怖を忘れる
嗚呼 少女はもう人には戻れないのか
個室の扉が激しく吹き飛ぶ
空を羽ばたく無情の烏
烏は野糞を空より落とし
辺り一面 焼け野原と化す
鳥は羽をもがれ樹々は色褪せ
獣は肉となり肥料となる
ばかなからすがそうばかなからすが
むおんのせかいをほろびへとみちびく
アァ ァァ・・・
赤が彩る戦後の世界
枯渇は人に空腹を与える
枯渇は人に殺意を与える
空腹が故に互いを殺し
人が滅ぶまで眠っていたい
無色が導く世界の終焉
無風は世界に滅びを与える
無風は世界に眠りを与える
瞳を閉じれば夢に現れる
静寂の森で私は死にたい
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