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在り来りなヴァンプソ\ング
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作詞 甘 |
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お召し上がり下さい どうぞ好きなだけ
恐い程透き通った 白い首筋を堂々と見せて
静かに諦めたような顔をした
大きな赤い柩の中で眠った時間は 限りなくて
冷たくて寂しくて独りぼっちで 喉が渇いた
古い軒端の下で 独り 暗い月の光を浴びていた
一際綺麗で 太陽と同じに思えて 時々恐かった
溶けて 消えて 届かなくて また独り?
夜の風の音に紛れて 足音が 目の前で止まった
見上げる前に伸ばされたその腕に 弄ばれて
その場で夜明けが来ることを 涙を堪えて 願った
お召し上がり下さい 私の血を
涙を堪えて震える貴女が 愛らしくて 愛しくて
この手で 血飛沫を臭って 喰った
蝙蝠に姿を変えて
貴女が嫌がっても 無理にでも飛んで行けるように
いつでも貴女の顔が見れるように
ずっと追い求めて 追い詰めて 貴女の血を求めた
吸血鬼は血吸いでしかないと 笑う奴らに
貴女は石を投げてくれた
吸血鬼は人間の血を吸う 悪魔だと言う奴らに
貴女は水を掛けてくれた
それだけで 存在理由を確かめられたから
何も出来ない吸血鬼で ごめんね
また同じ眠りについて ごめんね
最後まで貴女を愛せると誓えなくて ごめんね
またあの赤い柩に入っても 寂しくないよ
冷たくない 寂しくない 独りぼっちじゃない
唯 この喉はすぐに渇いてしまうけど
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