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蜘蛛の糸
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作詞 安芸いろは |
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貴方がいつも語ってくれた
空の蒼さや星の数なんて
私は別に興味など無いのだ
そんな事よりもっと重要な事があるでしょう
いい加減目を覚まして こっちを向いて
色鮮やかな羽根を背負って
空を泳ぐ貴方がいつも愛しく
何も知らずに私へと近づいてきた貴方は
私に白い桜を差し出した事を覚えているかしら
騙されないでね
今貴方の隣りに居る黒蝶は
蝶のフリした黒い蛾なのよ
騙されないでね
貴方の隣りに居るのを許されてるのは
私だけだった筈だけど
怒りはやがて涙へと変わり零れ落ちた
濡れると途切れてしまうの
紅い紅い蜘蛛の糸
右手に見えますは黒い電話線
あんな風に単純な一線には成れない
複雑に網を張り廻らして貴方だけを待って居るの
そんなに怯えなくても宜しくってよ
愛しき貴方には白い華を
あの雌蜘蛛(ヲンナ)には毒を捧げましょう
怒りはやがて涙へと変わり零れ落ちた
濡れると途切れてしまうの
紅い紅い蜘蛛の糸
貴方まであと少し もう少し
紅い罠に掛かるのはどちらか・・・
蝶々結びをした処で紅い蜘蛛の糸
気付けば自分で解いてしまっていた
感情の網に空いた穴は
もう元には戻らない事を知る
最期に罠に掛かった獲物は
桜の花弁と 蜘蛛の脚
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