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カラスになった少年
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作詞 GOSI2 |
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ある日少年はカラスになった
皆から嫌われ のけ者にされた
何もしていないのに石を投げつけられた
近づいただけで皆逃げていった
少年に近づこうとするものは誰一人としていなくなった
毎日が息苦しく 明日への希望すらなくなった
少年は泣きながらこう言った
「なんでなの?僕がなにをしたというの?
ただカラスになっただけなのに・・・
ただ大空を飛びたかっただけなのに・・・
ねぇ誰か教えてよ」
カラスになったあの日からずいぶんたつ
もうこの姿にも慣れてきた
僕は一人で生きていける
どんなに嫌われてもどんなに傷ついても
友達も家族も何もいらない
自分ひとりいればいいと思うことにした
ある日少年の前に少女が現れた
体中泥だらけで服もぼろぼろ、靴も履いていなかった
少女は何も言わず少年の頭をなでた
久しぶりに感じた優しさと温もり
少年の目から 自然と涙が流れた
少年は泣きながらこう言った
「なんでなの?なんで涙が出てくるの?
もう何もいらないと決めたのに・・・
一人で生きていくと決めたのに・・・
ねぇ誰か教えてよ」
その日から少女は毎日少年に会いにきた
ある日少年は天使になった
その日はいつもより晴れた日だった
少年はいつものように少女に会いに
いつものあの場所へと向かった
その日は空をいつもより高く速く飛んだ
その日はいつもより少女に会いたかったんだろう
鳴り響く銃声
少年は動かなくなった
ある日少年は少女に会いに行った
少女は少年の姿など目に入らない
少年は一言「ありがとう」と言って
大空へ飛びたった
不吉な黒い羽ではなく
優しい真っ白な羽を広げて・・・・
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