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猫のパレット
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作詞 設楽 |
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太陽の光も届かないうす暗い路地裏で
僕は古びたゴミ箱の上でうずくまる
人々は僕を見て「かわいいね」って言うけれど
実際は薄汚れたただの猫だよ
誰も拾ってくれないひとりぽっちの僕
錆びついて鮮やかな色を失ったフェンス
歪んで元の形すらわからない金網の間から
僕の目に映ったのはこれまで見たことの無い
透き通ったような青い空と白い白い雲だった
色のある景色から僕の目に光が灯った
上を見上げて差し込む光に目が眩んだ
人々は珍しそうに僕を指差して見る
薄汚れたただの猫なんだよ
僕は西へと走った オレンジ色の宝物へ
むせかえるような深いオレンジの夕陽
僕のパレットには青と白とオレンジ
黒や灰色のモノクロなんてもういらない
もっともっと鮮やかな色が欲しい
色を探そう 僕のパレットに色を増やそう
いつか絵をかきたいんだ いろんな色の
猫の僕には無理かもしれないけれど
いつかきっと必ず描こう そして君に
大切な君に僕の絵をあげよう
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