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わたしの黒猫
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作詞 姫子 |
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黒い風船を
ひとつ買って
膨らましたら
黒猫になった
二本足で歩いて
よくしゃべる
ああ、わたしの黒猫!
黒猫が
遠くへ行きたいと
言ったから
電車に乗った
電車のなかは
空いていて
買い物帰りの
おばあさんだけ
おばあさんの
買い物袋のなか
魚が覗いてる
「泥棒猫っていやな言葉だ」
この猫は本当に
よくしゃべる
「でも罪人は罪人よ」
わたしは応える
見ると猫は
魚を食べてる
ああ、大変!
おばあさんが起きる!
わたしはわたしの黒猫を
ぱちんと割った
罪人は罰を受けて当然
そう思ったけど
やっぱり
わんわん泣いた
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