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会いに行けたら伝えましょう
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作詞 雷斗 |
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どうしても君に見せたくて
今 僕は急いでいるんだ
どうしても君に見せたくて
小さな子供のように ただ ただ 単純に
どうしても君に見せたくて
この満月を ただ ただ 見せたくて
自分のことじゃないのに満月を誇らしげに
見せたいんだ
『ほらっ 綺麗だよ』
なんてかっこつけたいんだ
君の笑顔が見たいから
君の住むマンションが見えてきて 鼓動がさらに早くなる
この坂さえ上ったらって すっかり火照った体をうながして
少しぼろい自転車に ゆっくり ゆっくり 体重かけて進んでいく
君の部屋に灯りがついてるのを確かめてから
携帯片手に自転車をとめた
賭けてみようか?
もし君が満月に気付いていたら 会わずに帰ろう
もし君が満月に気付いていなかったら・・・
すぐに会おう
すぐに会って この気持ちを伝えよう
『外 見てほしいんだ』
君が 何々? なんて嬉しそうに言うから
電話越しに聞こえるんじゃないかってくらいに 胸がドキドキいった
君がカーテンを開ける 僕はさっと電柱に隠れた
『うわぁ。満月だぁ。綺麗だねぇ。』
嬉しそうな声を聞いたら 僕も嬉しくなった
きっと笑顔なんだろうって思って 期待しながら振り向いた
君は泣いていた 嬉し泣きじゃなくて 悲しそうに
急に胃がしめつけられて 痛くなってきた
何もかもが嫌になって 自転車に手を伸ばした
『ねぇ、満月って・・・さぁ』
声が途切れ途切れに聞こえてくる
『願い事・・・叶えてくれないのかなぁ』
『・・・無理に決まってるだろ。』
声が震えてることを隠す為に わざと強く言ったんだ
『そうだよね・・・私の願い事、聞いてくれる?』
『・・・ああ。』
『今すぐ君に会いたいんだ』
電話越しに照れくさそうな声が 聞こえてきた
会いに行けたら伝えましょう
今 あなたに伝えましょう
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