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ゼン
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作詞 唯知 |
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連日のテレビのニュースで言っていた
小さな女の子が殺された事件
まるで忘れ去られたみたいに
今はもうチャンネルを変えても言っていなかった。
電車の中、携帯電話で
女子高生が些細な事で
クラスメイトの死を願ってた。
工事現場で働いているような姿の
40過ぎくらいの小父さんが
大声でコンビニの店員に怒鳴っていた。
僕は只其れを黙って見ていた。
見ていただけなんだ。
でもきっと僕だけじゃないはずだ
だってこの世界は、自分中心に廻っているって
誰もが本当はそう思ってるんだから
全く関係のない命がどうなろうと
本当はどうでもいいんだから。
だから偽善者ぶるのは辞めてくれ。
その場の口先からだけの同情なんて
ヘドロよりもタチの悪いものなんだから
そう思ってる、僕は・・・・
偶然開いた新聞の片隅
アフリカあたりの難民達の記事
囲まれて笑う誰か知らない男の人
囲んで笑う現地の難民達
どんな金額のお金も
どんな立派な言葉も
きっとこの人には敵わないよ。
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