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ごめんね
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作詞 日野原良行 |
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伝えたい言葉で溢れる深夜の部屋で
放送が終わったチャンネルの砂嵐が静寂のノイズに変わる
行き場のない思いを忘れる為にうとうとし始めたのに
駄目だ 心の鏡に映る自分が世界で一番の悪人に見える
あの時 あの場面で 言いたかったよ
たった一言 淀みない台詞を君に
ところが 言えなかった 後悔に満ちるよ
些細な出来事 許せていたのに
ごめんね ごめんね
嘘じゃないよ ちょっと臭いよ
だけどね あの時言えなかったけどね 今素直になれた
心の荷物を降ろせたみたいだ
素直になれた明け方の部屋は
いつの間にか月の丘に景色を変えて 星も瞬いてて
そこで見つけた鏡に映るのは
ジョン・レノンみたいな丸メガネに皺くちゃな微笑みの男
頭にふと浮かんだメロディーを口ずさみながら
満たされた心を空に向けて綴っていた
ところが 気付いたことがあるよ
素直になっても まだ何も伝えてないってこと
ごめんね ごめんね
ちゃんと言うよ 夢から醒めたその後で
ありがとう ありがとう
嫌なことも沢山あるけど 感謝でいっぱいなんだ
放送が始まったチャンネルの賑やかな世界を横目に
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