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涙(あめ)に唄えば
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作詞 簸輔 |
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消えた光の蝋燭
温もりを捨てた人が
また一人地に還る
偽善や欺\瞞など
吐いて捨てるほどあるというのに
願いや希望はすぐに絶える
今日も明日もこれから先の
遠い空さえ歪んでゆく
涙に唄えばいつも
悲しまずにすむのでしょう
理不尽なこの世界で
生きることをやめてしまわないように
積もらない雪を見て
蔑んだ道を歩く
幾多もの窓からのぞく顔は
白くもあり黒くもある
零れた雫
救わない瞳に
透けてゆく
前だけを向いて歩けたら
何も恐がらず生けるでしょう
ただそれさえ叶わない夜に
在った時は瞳を閉じて
向こう側が開くまで歌い続けよう
涙に唄えば
孤独さえも直ぐに溶けて消えゆくのなら
此処より空に願いを込め
黄昏の世を超え薄明の園へ
動くことすら諦めた君を
手を伸ばして連れ去ってしまえ
彼方へと
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