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溺れた人魚は還らない
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作詞 りおん |
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ねぇ、見て
遠い空が
溢れる水の彼方に揺れているよ
あたしは何に溺れたの?
いつだって逃れようと思えば
逃れられるはずだったのに
救いようのない人魚は溺れた
つまりは有り得ないということ
溺れた人魚は還らない
現実という地には
もう、戻れない
今だって
逃れられるはずだね
けれど
貴方の隣になれなくても
ただ貴方が独りにならなければいい
そう思えてしまえるのは
貴方がそんな眼をしているからだ
そんな状態のままでいるから
離れられない
溺れた海は赤く
それでも甘く
とても冷たくて
・・・切ないほどに
少しだけ温かく
あたしを沈めたのは貴方の腕かと
馬鹿みたいに錯覚しながら
どこか冷静に
自分の意志だとしか
思えなかった
苦しさに喘ぎながら
それでも笑えるのは
・・・どうしてかな
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