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叫び
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作詞 志一 |
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自分という器に収まり
言いたいことも言えない俺が
どうして自由を手にしたと
胸を張って言えるだろうか
他人という切り離された存在の
視線に怯えて暮らす俺が
どうして自由を手にしたと
胸を張って言えるだろうか
ノートの隅に小さな文字で
殴り書いた俺の想いに
誰が答えてくれるだろうか
自分の作った自分の理想を
演じて他人になることで
責任のがれすることもある
だけどこんなに俺の心は
俺の演じることのできない
「俺」の姿を叫んでるんだ
未来という自由を夢見て
家を飛び出たこともある
首が痛くなる程に
見上げた星は優しかった
大人という利己主義的な存在に
吐き気がした日々もあった
頬打たれて歯を食いしばり
涙に濡れた日々もある
けれど大人に近づくたびに
あれほど嫌った大人の心を
理解できる自分も生まれた
他人が作った他人の理想を
演じることで争いは消え
迷いを飲み込む
だけどこんなに俺の心は
誰の理想となることも無い
「俺」の姿を求めているんだ
温かだった昔の日々は
現実という痛みに霞む
赤く染まった痛みの色が
痛みの意味が分かるまで
俺は冷たい現実に
自分の存在意義をただ
悲痛なまでに叫ぶんだ
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