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夏の証
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作詞 スカルプチャー |
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漂う陽射しに アスファルトも焼け溶けて
汗だくの蒸気で 蜃気楼
空気を煽れば 霞む街路樹も
ピント合わせて永久に残る?
やわらかな老い風が 今は切なく
この地の百年後 何が残ってるかな?
戸惑い立ち退いた森 やがて街が栄えて
面影さえ逃げ去っても 蝉が鳴いた
迫り来る未来の地に 僕らの記憶との誤差
それらはどこまで広がりをみせる
歩き疲れて 照り返す公園へよる
安全で縛られた公園へ
風に押されて 揺れるよブランコ
時代の節目に置き去りに
気づいた時って たいがい遅くて
蒸し暑くないな そんな気がする
途絶え 途絶え 弱まる虫の息
7時の夕暮れ 夏を終わらせてゆくよ
儚いと泣いた蝉 夏の風に追われて
秋の木の葉を その身の血で 赤く染めたのか?
輝ける時は短く こじつけでもいいんだ
この手の指紋 一部でも永久を辿れ
そして人はやがて 歩みを始めるんだろう
このときこの場所で 生きた証しを
幾年 蝉 鳴かずとも その蒸される淀みに
僕の耳の奥底で 響く夏の証し
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