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木漏れ日
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作詞 そらびと |
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大切にしていたぬいぐるみを失くした
幼い私は家中を探したけれど
結局見つからなくて
部屋の真ん中で屈みこんで泣いた
冷たい床が少しずつ体温で温まっていく
手の平は涙で濡れていく
それは木漏れ日の揺れる
優しい午後の出来事だった
今の私はそんな午後を忘れて生きている
大勢の人たちが行き交う街中で
同じ道を行ったり来たりの毎日
それでも笑える時も涙する時もある
非力な私でも重い荷物を持って
何かに負けないように毎日頑張ってる
ヒールの音が私の強がりを強調する
本当はあの時と何も変わってない
必死で何かを探して迷って
結局見つけられないまま
たった一人で部屋の真ん中で過ごす夜
誰にも寄り添えないまま泣いている今の私
そんな私を見つめる小さな私が
「大丈夫?」って問いかける
木漏れ日の射す窓のある部屋の真ん中で
屈みこんで泣く幼い私に
「大丈夫だよ」って言える強さは今の私にあるのかな?
あの優しい木漏れ日を思い出した頃には
私の涙は乾いていた
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