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海辺にて
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| 作詞 天谷 |
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映画の中でしか生きていけないような
柔らかでもろい命を本気で夢に見た
錆び付いた窓の桟を超えていく
ちょっと捩れた歌も巻き戻しながら
ヒグラシが啼く空と海に浮かぶ貨物船と
枯れかけたヒマワリのある世界で
白いスカートをたくし上げて走る
あなたとどこまでもいきたかった
平凡で黄ばんた幸せの中で走る
あなたとどこまでもいきたかった
畳の匂いに包まれ目覚めたら
すべて嘘だった いつか気付くはず
日に焼けた瓦屋根と入道雲と風と
何もなくしたくないんだよ 心から
水しぶきを巻き上げながら走る
あなたとどこまでもいきたかった
ありふれてすりきれた妄想の中で走る
あなたとどこまでもいきたかった
あなたとどこまでも行きたかった
あなたとどこまでも生きたかった
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