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逢坂
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作詞 伊緒 |
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咲き誇った桜が
音も立てず散っていく頃
この坂道で貴女と出逢いました
俯く姿は何か深い傷を負っているような
手を差伸べたくなるような気の無い瞳に
何時しか魅せられていました
馨る風 運ぶ花 揺れる髪
触れたくとも 触れられぬ
逢いたくとも 二度と逢えぬ
この運命を 唯 憾む
桜の花が梢に咲き残る頃
貴女への文を書き始めました
また出逢える日が来るようにと
花びらを五枚、共に包みました
蒼い空 光る雲 落ちる筆
貴女と出逢ったこの坂で
今日も待ち続ける
握り締めたこの文が 色褪せていく
貴女と出逢ったこの坂は
今も昔と変わらぬまま
もしも生まれ変われるなら
またこの逢坂で貴女と逢いたい・・・
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