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ただひとつだけ
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作詞 狐子 |
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いつもと違う散歩道
露の似合うその花を
あなたに捧げようと、
私は花を手折る。
美しく露に濡れるその花を
私は一本 手折ろうと
美しい色のその花を
いつまでも美しいままに
私は一本手折ろうと
いけない。
この花は、
握り潰し
踏み躙り
ずたずたに引き裂いてから
あなたに わたさなくては。
そうすればきっと、
あなたは ほほ笑みながらこの花を
部屋に飾るだろう
あなたにこの花をわたしたいから
私は この
露の似合うこの花を
美しい色のその花を
握り潰し、
踏み躙り、
ずたずたに引き裂いて
あなたに捧げよう。
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本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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