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描きかけの本
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作詞 楠木葵 |
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あの頃見た景色は きっと何度も
見るのだろう
けれどきっともう
あの頃みたいに はしゃげない
将来のことだって そこそこに
考えてたし
恋だって たくさんした
公園のブランコは 僕らの
たまり場だった
手を伸ばしても 掴むことのない
輝きがあった
今になって 気づいても 仕方がない
今は あの星を自分に 例えて
語るくらいしか できなくて
真っ白なため息は 洗濯物に隠れて
静かに 溶けた
きっとあの頃見た 希望は
あの時何度も 見たのだろう
けれど今のように
潔くはなかった 気がする
数えだしたら きりがなくて
悩んだし
不安だって いっぱいあった
学校の教室は 等身大の
青春だった
背伸びしても 見ることのできない
現実があった
今さら知っても 仕方ない
つかんだ振りして 失敗を繰り返す
たった1度でも 笑えた記憶があれば それでいい
昔の自分を 忘れるために
僕は 生きてるんじゃないんだ
手を伸ばしても 掴めない
輝きがあった
今になって 知るから 意味があるんだ
手を伸ばしたら 掴めた
輝きもあった
夢をもって いるから 前に進めるんだ
今は あの星を自分に 例えて
胸を張って 語れると思う
真っ白なページは 朝日と同時に
めくられた
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