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*僕は魔法が使えない−1−*
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作詞 希結 |
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俺は綾斗
彼女の名前は都季
俺は彼女が好きだ
いつも笑ってる彼女が好きだ
もうすぐ彼女の誕生日 そういえば
「女って何が欲しいんだろう・・・?」
都季に出会ったのは去年の6月
雨がふり 紫陽花が咲き乱れてた
俺がこの町に来て初めての日
都季は雨にうたれて
泣いてた
その夜 都季が隣の家の娘だとわかった
同じ学校 同じ学年 同じクラス
だんだん惹かれていった
でも聞けなかった
なんで泣いてたの?って・・・
だっていつも笑ってるんだ
綺麗すぎて 聞けっかよ
俺だって分からない訳じゃない
心のぞく事だってできんだよ
でもそれをしないのは
おまえが好きだからだよ
おまえいつも笑ってんから
泣きたいときは 泣けるように
なぁ 俺がんばるからさ
『リボン?』
『お、おうよ!!おまえ今日誕生日だろ?』
『あ、そっか。忘れてた。』
『白はいいぞ!白は!俺のす、好きな色だ!』
『ははッ、うん。私も好き』
なぁ
『・・・ありがとね。』
おまえ辛いんじゃねえの?
もう笑わなくていい いいんだよ
『綾斗?』
『・・・俺がいるからな』
その刹那 都季が笑った
目に 涙をためて
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