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葉月の雨の日、君と傘
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作詞 小夜猫 |
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向こう側に君がいた。
いつのまにか、びしょぬれで。
それから君は呟いた。
「ばいばい」って、手を振って。
それから君は戻ってこない。
この傘の、なかに。となりに。
今も雨が降っている。あの時と同じ。
ひとつだけ違うのは。この傘のとなりに君がいない事。
それでも涙が出ないのは。
きっとまだ信じてるからだ。
帰ってくるって信じているし。
帰ってくるって願ってから。
「ごめんごめん」って、笑いながら。
何事もなかったかのように。
笑うあなたが目に浮かぶ。
あぁ。どうか雨よ。
信じているよ。願っているから。
思い出すのはつらいけど。
この雨がやむまで。
あなたのことを・・・・。
思い出してもいいですか?
あぁ。どうか雨よ。
僕の涙も。君の涙も。
このまま流して忘れさせて。
この思いがやむまで。
この思いを・・・・・・。
胸にしまって、忘れない。
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