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命のネジ
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作詞 新藤 勝義 |
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古い雑貨屋のさらに奥 そこで僕はまた動き出した
起こした相手に目もくれず 僕はギクシャクと歩いた
どうやらアブラが足りないようだ
次に起きた時 僕は自分に向かって歩いていた 体の動きは快調だ
そのままぶつかって初めて 鏡だったって気づいた
倒れても僕は歩き続ける この身が錆びつき朽ち果てるまで
誰か一人がネジを回せば 僕は動くことをやめないだろう
鏡に映った姿を見て 自分を起こした相手を見つけた
倒れたまま僕は歩いていて 彼女は笑っていた
それを見て僕は安心した 優しそうな笑顔だった
彼女はネジを回して僕に命を与え 僕は彼女に楽しみを与えた
止まっても彼女は命をくれる 生きさせることに飽きるまで
飽きられるのが怖いから 僕は動くことをやめないだろう
いつしか体は錆びついて 動き出すこともなくなった
彼女も僕など目もくれず ドタバタと日々を過ごしていた
彼女が僕を見つけた時 変わり果てた姿に涙を流した
彼女は必死でネジを回して 僕も最期の楽しさをあげたいと思った
壊れてもいい歩き続ける この身も錆びつき 朽ち果てそうでも
彼女の涙になれるなら 僕は動くことをやめないだろう
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