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雨傘空間
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作詞 RICO+ |
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予\期せぬ通り雨に僕は舌打ち
天気予\報なんて本当にアテにならない
君が黙って差し出した傘に入って雨を凌いだ
透明のビニール傘はとても小さい
きっと君ひとりならじゅうぶんなんだろ
だけど2人で雨を凌ぐにはちょっと手狭だね
サアさあ、音を立てて降る雨に少し感謝した
微かに肩が触れ合うせいで上昇しきった僕の熱を
たぶんうまく冷ましてくれてるはず
隣にいる君の耳元が赤い気がするのは、僕の思い上がり?
雨は少しの容赦もなく降ってくる
奴らには透明の傘が見えてないんだろ
僕らを撃とうとして弾かれてる、何だか憐れだ
傘を握り締める手は冷え切って白い
「僕が持とうか」そう言い出すタイミングを逃して
女の子に持たせっぱなしなんて、ちょっと情けないね
サアさあ、音を立てて降る雨に少し願った
まだ止まずにいろよ、もう少し降り続いていろよ
暫くの間、僕の鼓動を動悸を覆い隠してくれ
そうじゃなきゃ、こんなに君の近くに立つなんて怖すぎるよ
平熱を軽々オーバーした僕の心臓が病気みたいに騒いでる
大丈夫 死にやしないさ、安心しろよ
この傘から出てしまえばきっと何もかもが元通り
サアさあ、音を立てて降る雨は力を失くして
鈍色の雲の隙間から無情にも太陽が顔を出す
傘をたたむ君にありがとうと言って僕は手を振った
本当に言いたい言葉は、まだ暫く言えそうにないみたい
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