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恋した時間
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| 作詞 霧夜 舞奈 |
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チクタク
時計の針は止まらず動く
私と貴方との時間を
胸に刻み付けるように
恋した時間は
人生の中のほんの僅か
時計の針が動きつづけるように
私と貴方の時間も過ぎてゆく
ポツンと独りぼっちの屋上
やけに寒くて 孤独で
貴方が来るのを待ってても
もう 二度と貴方 来そうにないね
はぁ
ため息なのか手を暖めたのか
自分でもどっちかわからないくらい曖昧で
冷たくなった手を暖めたのも確かで
ため息をつきたくなったのも確かで
薄汚れた屋上の僅かな砂を
無理やり掴んで 投げた
苛立ちと時間で作られた屋上
やけに歪んで見える世界
何でだろうね 恋してた頃は
あんなにも この薄汚い屋上が
天国より美しく見えたのに
もう此処に居たはずの貴方は
すでに私の妄想と想像の世界の住人
帰ってくるのを望んではいけない
求める程 失うモノが増えるから
もう手が擦り切れる程
屋上のコンクリートに
もう残ってるか 残ってないか 分からない
砂を無理やりとって 投げつける
貴方がもたれていたはずの 北側のフェンスに
時計の針は動く 時間を刻みつづける
永遠に動く 一分一秒も見逃さずに
綺麗だった この屋上も
時間に連れ去られ 消えていった
此処もまた 妄想と想像の中に
私の記憶に 傷をつけて
貴方に恋した時間だけ
苦しむ時間が増えていく
どうしてだろう
貴方に何を言ったか覚えてないくらい
もう今は 貴方は
妄想と 想像の世界の住民で
貴方と繋いだ手は
擦り傷だらけの汚い手
今 戻らない記憶を
ただ 苦しみながら 思い出すだけ
恋した時間が
過ぎ去ってゆく
もう今は
私の妄想と想像の世界で
貴方は笑顔ではしゃぐだけ
妄想も終わり
想像も終わり
もう何も要らない
貴方に恋した時間
ただ時の流れに さらわれていく
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