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虹色蝶々
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作詞 楓零 |
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冷たいガラスに映った心
ぐるぐるうごめく濁った曇り空
紙切れみたいなビルの間を
吹き抜けた僅かな冬の風
いつか見たきれいな空は
遠いあの日の幻なのか?
都会の隅でうつむく君の
瞳の奥で光る夢の欠片
万華鏡のような光は確かに
君の願った儚い幻想
此処に蝶はいないって?
だったら君がなればいい
きらきら光る両翼を広げ
僕等をどこか夢みたいな場所へ連れて行って
小さな意気地なしと嘆く君も
この窓を開けて行けるんだ
オレンジ色した独りぼっちの花に
寂しくないよと微笑んでいたあの日の君
歪んで沈んだ灰色の影を
切り離して生まれた鮮やかに輝く翅よ
塞ぎ込んでいた弱い
前の自分の抜け殻にサヨナラ
透き通るような両翼を広げ
希望を失くした僕等の街を輝かせて
君はもう前の弱虫じゃない
僕等の未来の翅なんだよ
優しく笑った妖精のような少女
今はもう君をけなす人なんて誰もいない
さあ今こそ飛び立て虹色蝶々よ
此処に明日を届けてくれ
モノトーン色の景色切り裂いて
降り積もる雪と小さな蝶々・・・
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