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○●小さなバラとタンポポのお話●○ 〜後編〜
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作詞 +Nao+ |
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それでもタンポポは 毎日生き続けました
のどが渇いて しおれそうでも…
あるときは たくさんの人に踏まれました
あるときは 子どもたちにちぎられました
手が 指が うでが 足が そして体が…
傷つき 失われていきました
それでも 心だけは持ちつづけた
小さな心で 小さな体で タンポポは耐えていました
自分の人生をうらむことなく バラを憎むことなく
宿命を ただ 背負って…
バラは タンポポがかわいそうでした
タンポポは バラがうらやましかったけど
自分がかわいそうだと思うことなど なかった
考えの違いからか 生きる環境の違いからか
2人はいつしか 離れていきました
お互いのことを 思いながらも…
ある日 ある晴れた朝
バラとタンポポは 出会いました
そして あの日のように晴れたある朝
バラには花が 咲きました
でもタンポポに 花が咲くコトはなかった
ついに心が 切れてしまったから
根っこからまるまる 抜かれてしまったから
『雑草』と言われ ズタズタに傷つき
根っこからまるまる 消えてしまったから…
ある日 ある晴れた朝
バラは涙を流しました
タンポポのために
そして 自分の情けなさに
バラは 初めて気付きました
タンポポの強さに
そして その涙は
朝の光に浴びて
いつまでも キラキラと輝き続けました
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命とは なんだろう
花の命
そして 人の命―\
私たちは 考えなければならない
そして 強く
生きていかなければ ならない
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