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RPG
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作詞 ドクダミ |
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親が眠りについたとき 俺の足は動く
抜き足 差し足 忍び足 これも一種のゲーム
居間のテレビに着いた時 ステップワンはクリア
音を立てずにこっそりと 俺の手も動く
コードとカセット 本体を テレビの前に置き
テレビの電源を入れたとき ステップツーもクリア
中途半端で終わった 親の所為で終わった
だから俺は誰も見てない場所でやるんだ
テレビの周りだけ明るくて
何処が何ボタンかもわからねぇ
でもそれだってゲームだろうと
面白がって気にしなかった
ボタンを押し間違えて 選択を誤る
俺の所為ではないと 心の中嘆く
HPが低い時だけ 敵がよく現れる
攻撃と防御のミスで どんどん追い詰められ
いつの間にか仲間は あと一人だけに
敵の攻撃だけよく クリティカルヒット
混乱とかウザイ 仲間を攻撃
いつまで眠ってんだよ 早く覚めて
テレビの周りだけ明るくて
何処が何ボタンかもわからねぇ
でもそれだってゲームだろうと
面白がって気にしなかった
コンボが途中で終わって
経験値が少なくて 沢山の棺桶を引き摺って
MPもゼロでアイテムも無い
負けない 負けたくは無い 今までの事がチャラだ
だったらせめて ボスまでやらせろ
ボスの前には回復エリアとセーブポイント
いよいよボスの前に 仲間と立ち尽くす
俺の鼓動も高鳴り 前に進んでいく
流石に今までとは 全然違かった
見えないボタンを押して 偶然攻撃
それよりも多いのはミスだけど
テレビの周りだけ明るくて
何処が何ボタンかもわからねぇ
でもそれだってゲームだろうと
面白がって気にしなかった
喰らえ必殺奥義の リセットボタンを
どうせボスの前でセーブした
そこまでいけたなら本望だ
親の目が覚めないうちに とっとと寝床につきますか
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