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Camera
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作詞 みかんの皮 |
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“冷たい”自販の右下に
少しずつ増える“ホット”の文字
昨日見えてた白いシャツも
今日は濃紺のセーターのなか
肌で感じる 秋風のやさしさ
「寒くなるな カゼひくなよ」と君が笑う
たとえば これが君じゃなくて ほかの誰かの言葉なら
過ぎ行く日々のひとコマでしかなかったのに
今の私にはシャッターを切ったように 鮮やかに焼き付いた
君は離れたクラスだから
無い用をつくって会いに行った
他愛のない話でも
ひと目見られれば満たされてた
いつものように 戻ってくはずだった
「そういえば」思い出して 振り返った
たとえば これが君じゃなくて ほかの誰かの事ならば
過ぎ行く日々のひとコマでしかなかったのに
今の私はシャッターを切られたように 動けなくなった
君の視線が向いてる方に気が付いてしまった
君にも特別な子がいる 当たり前だけど
それでもどこかで期待してた 並んで撮れる事
たとえば 同じ風でも 君の隣にいれたなら
秋の寒さを感じることもなかったのに
今の私はレンズが曇ってしまって 前が見えなくなった
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