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薔薇乙女忌憚
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作詞 小桜 楼蘭 |
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揺れる森の中 パパのテノール
遠い日の記憶 目覚めたこと
鏡の中の世界はアリスワンダーランド
時計持つウサギは薔薇水晶を目覚めさせた
城の中の一部屋 先に目覚めた姉の
声は頭の中に 響き私を眠らせるの
伸ばす細い腕の先に妹達が
抱えた悲しみを癒してくれていた
躊躇い震える指先は荊で怪我をする
それでもよくて私を助け出してくれるなら
どうぞ
深い闇の奥 私の心
割れた純潔 天使の声は
一雫の血 月灯りの
下で交した 禁断の絆
壊れ木馬の廻る 廃墟のフェアリーランド
一人眠る繭の中 悔根の薔薇が散華
薔薇のベッドで眠る 私を起こした貴方は
決して白馬の王子様なんかじゃなかったけれど
壊れた貴方の傍にずっといてあげましょうか
泣かない私の全てを受け止めてくれるのであれば
その震える唇では言わないで鎖言乃葉
離さないでこの私を捕まえたのであれば
ずっと―\―\
紅茶硝子には 薔薇真紅の色
たった一人の名 貴方の名を呼ぶ
流れてくる涙 癒してくれるのは
眠る私を 目覚めさせた貴方
別れ消えた妹は夢で悲しみを湛え
私を責めた―\アリスゲームの最初の犠牲者
夢から目覚めた私を貴方は抱きしめてくれた
遠い記憶のパパの様な人の暖かさを感じ
そして―\―\
蝉時雨の雨 降り注ぐ森
彷徨う心を 繋ぎ止めるのは
今パパに代える 綺麗なテノール
目の前の貴方の その声だけ
大切な姉妹 戦うことは
決して望んで いないと思いたい
また零れてくる 一雫の涙
柔らかな肌に 染みこみ濡らしてく―\―\
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