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お兄ちゃんへ 妹二号より
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作詞 夕焼け雲 |
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お兄ちゃんが寮に行くって知ったとき
やった
って思った
もうこれでパソ\コンの取り合いしなくて済む
もうこれでテレビのチャンネル争いしなくて済む
もうこれでギターがうるさいとか文句言われずに済む
もう・・・これで・・・・・
また会える
たかが寮だもん
一生会えないってわけじゃないし
休みのときは帰ってくるし
行こうと思えば行ける距離だし
なのに
なんでこんなに苦しいんだろう?
せいせいしたんでしょ?
いつもケンカして泣かされてたあのお兄ちゃんでしょ?
嫌いなんでしょ?
でも
泣いてるときはさりげなく慰めてくれたよね?
風邪引いたときは心配してくれたよね?
夜更かししてたらしかってくれたよね?
お兄ちゃんが行った後
家の中は空っぽみたいだった
お姉ちゃんはソ\ファで寝てて
パパは黙ってパソ\コンしてて
ママは一人でアイロンがけをしてた
私は部屋で一人
お兄ちゃんのこと考えてた
ママがお兄ちゃんのタンスの整理をしてるとき
手紙を見つけた
家族にあてた手紙
それを読んだとき
抑えていた感情が涙と一緒にあふれ出した
ケンカばっかして
泣かされて
でも
本当はやさしかったお兄ちゃん
本当は誰よりも家族のこと考えてくれてたお兄ちゃん
大好きだよ
いつも「ごめんね」が言えなくてごめんね
ホントはおにいちゃんのこと
尊敬してたし
私にはないやさしい心が
うらやましかった
こんな素直じゃない妹を許してね
お兄ちゃんが帰ってきた
また
ケンカが始まる
だけど
優しいお兄ちゃん
本当は
大好きだよ
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