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お姉ちゃん日記
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作詞 お姉ちゃん |
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少し大きな布団を敷きながら
二つ並べた枕をずっと見つめてた
もうすぐ君がいなくなれば
小さなこの部屋いっぱいに広げた
布団を独り占めして眠るんだろう
君がその人をパパとママと
そして私に紹介した日
今まで見たこともない君を見てる気がした
小さな挨拶を交わしただけで
何故か私は黙ってしまった
それから少しだけ月日が過ぎて
君が嫁ぐと決まった日
パパとママは喜んで
私はその隣りにただ座ってた
「何だか仏頂面だな」後でパパが言った
「うらやましがってんの?」ママが笑った
鏡の中の自分に聞いてみた(どうしたの?)
返ってきた答えなら本当はとっくにもう知っていたけどね
何だかバカみたいでしょ?
言えないよね すごく淋しいなんて・・・
君が生まれてきた時からずっと
君を守ってきたつもりでいた
小さな手で小さな手をギュッと握り締めて
道に迷わぬように少し前を歩いてあげた
ケンカした日もいっぱいあったけどすぐに仲直りしたね
(生意気!)と言いながら
隣りで眠る君の横顔がとても可愛くて・・・
大人になってからも相変わらず同じ寝顔で隣りに眠る君を
今とても複雑な気持ちで見てる
”ごめんね”まだ心からの
”おめでとう”が言えなくて・・・
ねぇいつかこんな想いも消えて
君のいない部屋が日常になるんだろう
情けない姉でごめんね
でも本当に本当に君が大切だったから・・・
めずらしく星がきれいに見えた夜
一人泣きながら祈ってた
”どうか妹を幸せに”
君の彼の顔を浮かべながら呟いた
”幸せにしなかったらゆるさないから・・・
そしてあなたも幸せにしてもらってね”
・・・まだ少し強がりだけどね
幸せを祈るよ 君がいつも笑顔でいられるように
これからはこの場所から見守っていくね
やっと気づいた ずっと君を守ってきたつもりでいたけど
小さなその手の温もりから勇気をもらっていたのは
いつでも私の方だった
君が初めて一人で見つけた宝石は
キラキラと輝く君の未来を
照らし続けてくれるんだね
”君よ どうか幸せに”
今 君の寝顔を心に焼き付けて
この涙とサヨナラしよう
私は君のお姉ちゃんだから・・・
ずっとずっと君のお姉ちゃん・・・なんだ
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