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有彩色の白
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作詞 小豆色 |
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空の青さに気付かないほど 私は白かった
あの白い自分は 何処に行ったのかなぁ
絵の具どうしを混ぜて 新しい色を作る
自分では新鮮に感じた色も
とっくに知らない誰かが 名付けてしまっていた
白色を画用紙に塗ってみる
すると 画用紙がホントは 白くなかったことに気付く
一面を 白で染め上げる
乾くのを楽しみに待っていた 自分
乾いた頃には ただの画用紙があるだけだった
画用紙を青に染める
そこに白を一筋
飛行機雲みたいになった
青色が白の存在を 認めてくれた
そうか
他の色がなければ 白 なんて色は
存在しないんだ
人だって色なんだ
あの頃の白かった自分は
ただ 周りに他の色が無かっただけなんだ
白かった自分は ただ独りぼっちだっただけなんだ
赤 青 黄色
時には七色に
無彩色だった世界
有彩色になった世界
変わっていく世界
変わっていく自分
そして 独りぼっちの君と出会った
今の私は多分 あの空の色
君は あの 雲の色
君は 独りじゃないよ
今は 独りじゃないよ
誓いは画用紙の片隅に 描いてあげる
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