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届かなかった恋だけど
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| 作詞 ♪葉♪ |
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好きな人がいた
私が五年生だった頃
あなたは一つ上の六年生
好きだった
好きになってた
うるさくて おもしろ半分でよくいじめられてたけど
いつのまにかホントのホントに好きになってた
でも聞いた
あなたには好きな人がいた
その人 才能\あふれる人だった
がさつで怪力でケンカが強くて男勝りな私なんて
かないっこ無かった
なのにあなたは 私にとても良くしてくれた
うれしかった
いつしかあなたが卒業する日が来た
フラれるって分かってて告白なんてムリだった
そう思ったら
怖かった
だからせめてお礼の手紙を渡そうと思った
でもその勇気さえ 出なかった
そのとき私が初めて臆病だって気づいた
手が握っている手紙に力がこもる
手が 震える
私は卒業式会場で泣いてしまった
誰かの卒業式で泣くなんて 初めてだった
好きなのに 好きでしょうがないのに
学年が違うだけで遙か遠くに感じる
それは私が臆病で弱虫だからであって
誰のせいでもなくて
そう思うと悔しさと悲しさと寂しさで
訳の分からない涙が出た
次の日六年生の教室を見ると
当たり前だけど誰もいなかった
もちろん
あなたも・・・・
でも気づいた
私がこれからまた こういう気持ちになったときに
もう後悔しないやり方が。
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