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桃色のカレンダー
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作詞 銀狼 |
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寂しそうに 埃かぶった 桃色のカレンダーを
ダンボールの 底の方から 手探りで見つけ出した
紅く光るハートは 二人だけの約束
指でそっと撫でると まだ滲むもんだから
妙に懐かしくて やたらもどかしくて
離れたくないと泣いた夜を 思い出して遠く霞んで
また悲しくて 夕暮れの月を見上げた
ありふれた 恋物語 きっとそうだろう
とてもあたたかく感じた 誰よりも深い眼差し
はっきりと 覚えているよ 水のような声も
風にやわらかく揺れてた 栗色の髪の香りも
悔しいほど 可愛く見える 桃色のカレンダーを
抱きしめたら ちょっぴり君が 近くに感じられてさ
黒く濁るマークは 今も残る傷跡
溢れ出した思いを 口笛でごまかして
前に向かう君は やたら遠く見えて
離れはしないと言えた日々は 夢のように風に流れ
また悲しくて オレンジを闇が溶かした
ありふれた 別れの痛み 焼きついて消えない
今も変わらない笑顔で 光を散らしているのか
桃色の カレンダーの中 月曜日のドラマも
裾を濡らしたさざ波も おそろいで買った指輪も
君を愛していたことを 壊れそうな欠片を
みんなしまい込んで笑う 桃色のカレンダー
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