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幼馴染
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作詞 亜李栖 |
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去年の春、中学校入学。
桜吹雪舞う中で騒ぎ立てる新入生。
クラス分けの紙を見て、飛び跳ねたり落ち込んだり。
何にしろ、今日はここにいる全員のスタート日。
人生の中でも記憶に残る、大切なスタート地点。
ふと、紙を見て自分の名前の何個か後ろに見覚えのある名前。
誰だっけ?
とりあえづ、ひっかかる名前。
まあ、いいや。
そんな風に、きゃっきゃと騒ぎながら教室に入っていく。
見覚えのある顔から、初めてみる顔まで・・
今までにないくらい 緊張してた。
私の目標は、このクラスの一番になること。
みんなを支えられる存在になって、必要とされる人になる。
くだらない様で、結構\大変な決意。
あ、いた。
さっき名簿で見た名前。同じ班。
嘘でしょ?・・
少し離れた席にいる、同じ班のあいつ。
出席が近いものですから。掃除も生活も同じ班。
かっこよくなってるじゃん。
かなりトキめいた、あれは私の幼馴染だった。
引越したんじゃなかったっけ、また戻ってきたんだっけ。
隣りの小学校に通ってたもんだから全く気が付きませんでした。
家が近いのに、よく会わなかったもんだ。
悔しがってんだか、関心してんだか・・よく分からない私。
幼稚園の時、仲良かったっけ・・
家同士、よく遊んでたっけ。
引っ越した後も、2回くらいは会ったっけ。
私は千葉。あいつは名古屋に行ったのに。
遠くへ行っちゃったネ…終わった虚しい初恋も、
小学校にも入れば気にならなくなって。
たまぁに思い出す、初恋の人だったのに、
いきなりパッと出てきて 見事に心を奪ったあいつ。
もう、フラれて諦めてしまったけれど。
この間 好きだよ、なんて告られて。
どう返事すれば良いのよ?
そんなこと思い返した今年の春。
そして、今も検討中の今年の夏。
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