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むかしむかしのものがたり
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作詞 ひみこ りょう |
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いぜん、ここには
「ひみこりょう」っていうおんながいたんだって。
そのおんなはね、じぶんがいまここに
そんざいしているんだってことを
かくにんするために
しをかいていたんだって。
そのしはね、なんにんかのひとのめにとまり
いっぱいほめてもらったり
いっぱいはげましてもらったりしたの。
おんなはだんだんいきるいみがわかりはじめた。
そんなあるひ
おんなはひとりのしじんにであった。
そのしじんがかいたしは
おんながかいたしとはくらべものにならないほどに
すばらしいものだった。
おんなはそのしじんをこえるようなしをかくために
いっしょうけんめいべんきょうした。
しかし、おんなはどこかでおかしくなってしまった。
いつのまにか、
あいをなくしちゃったんだって。
きがつけば、おんなは
いままでとはまったくせいはんたいのせいかくに
かわってしまったんだ。
へやにひきこもり
ずっとぱそこんにむかい
そのうちにまた、
じぶんのそんざいかちがわからなくなり
ついに、つかれはて、きえちゃった。
みんなはそんな「ひみこりょう」のようなにんげんには
なっちゃだめだよ、ってはなし。
それじゃあまたいつかあうひまで。
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