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浮かれたピエロ
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作詞 ユーズ |
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あれは確か真昼だった
ショーケースに跳ね返ったピエロの影
決まった形に吊るされ
何か迷惑そうな顔だった
ふとした記憶の中に あのピエロがうごめいてる
毎年の花火大会の帰り
めったに通らない路地に目を向けた
電柱の影がピエロのシルエットであるような
底知れない深い悲しみが襲った
携帯から母の電話
久しぶりの話し相手のようだ
長い時間が過ぎて
満足感に触れられた
見向きもしない顕微鏡があった
ふと手を差し伸べる
そこに映る太陽光
昔より不鮮明なピントさえ
あのピエロを呼び起こしそう
真っ暗な雲に手が見える
ふたたびあの浮かれたピエロ
出会ってより輪郭を増していく
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