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深海の愛
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作詞 あきゆき |
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昔、深い海の底には
人魚が住んでいたらしい。
人魚は外の世界が羨ましく、
いつも海底から眺めていた。
きらきら光る街並み
にぎやかな話し声
なにもかもが新鮮で、冒険で
憧れだった。
そんななか、一人の男が現れたの。
かっこよくて
笑顔が素敵で
「人魚」という存在をわかってくれた
ただひとりの理解者。
月日が経つにつれ
彼方とアタシ沢山喋ったわね。
都会の話 深海の話 仕事の話 魚の話
でもね・・・?
「彼方といると、胸が苦しくなるの。。。
彼方と話すと、顔が赤くなるの。。。
ねぇ、何の病気だと思う?」
そう話したら、貴方は笑って私に答えた
「それはね。恋の病なんだよ」
って言った瞬間
貴方の唇が 私の唇に触れたの。
それは
初めての 感覚だった。
それからは
毎日が幸せで、毎日が笑顔で
これ以上の幸せはいらなかった。
そして
これ以上の不幸が起こるとは
まだ 思ってもなかった。
いつも通り、貴方と私話してたの
そしたらね。人が来たの。
私の姿見たら すごく驚いてた。
そしたら
「怪物といるぞ!怪物を殺せー!!」
って。叫んだの。
そしたら 私の体はいつのまにか
真っ赤な血で染まっていた。
そのまま私は 海へ落ちた
貴方は海の底へ突き落とされ
そのまま浮き上がる事は
なかったの・・・
でも。
私たちは 深海で愛を結んでいた。
たとえ生きていなくても
たとえ姿が違っていても
それでも私を愛してくれる。
そんな私たちの
深海の愛。
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