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素直になりたい
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作詞 キイロ色 |
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学校から帰ってアナタが帰ってくることをすぐに聞いた
そうなんだ、と素っ気ない返事を返し
自分の部屋に入ると小さくガッツポーズをとった
嬉しい
嬉しい
嬉しい
帰ってくるんだ!
どんな格好をすればいい?
どんな顔で会えばいい?
なんて、話しかけたらいい?
予定通り、アナタは帰ってきた
1年ぶりに会ったアナタは背も伸びてますますかっこよくなっている
"・・・お帰り"
少し遠くからアナタを見て控えめに挨拶する
なんでこうなっちゃうんだろ
近寄って、笑顔で"おかえり"って言えたらいいのに
そんな私にアナタは笑顔でただいまって笑いかけてくれる
ぐしゃっと私の頭をなでて
嬉しいのに素直に喜べない
言えたのはたった一言 "髪が乱れるじゃん"
・・そんなことどうだっていいのに
その日の夜、みんなで花火をした
なかなか花火に火がつかず困っているとアナタがやってきて
消えそうなろうそくの火にそっと手をかざし消えないように守ってくれた
そして私の手から花火をとると
火をつけてまた私に渡してくれた
"ぁりがと・・"
これが言えた精一杯の言葉
アナタはまた笑顔で私に答えてくれた
そんなアナタが好き
今年も帰ってくるのを待ってるから
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