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抱きしめるだけでいい
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作詞 黒翼色 |
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時計は10時を指していた 部屋の中には私一人
今日もあなたは仕事 忙しいから会えないことが多い
何時だろうか?あなたの笑顔を最後に見たあの日は
優しく私にだけ見せてくれる笑顔は何時になったら見れるの?
寂しいよ 迷惑かけたくないから困らせたくないから
電話もメールも我慢する あなたのためだと思って
ここにいてほしい 私の隣で私に微笑みかけてほしいの
でも、忙しいからここには戻ってきてはくれない
好きだよ いつも君のことを考えている 優しい言葉をかけてくれる
そんな言葉は要らないの ただそっと包み込むように抱きしめてほしいの
本日二回目の10時を迎えた 連絡一つない携帯電話を握って
大きなベットに一人目をつむって寝転んでいる 音のない部屋
気がつくと眠っていたようだ 目が開かない でも、光を感じる
誰かいる あなたしかいない 開いた目が映したのは11時という時間
笑顔で額に汗を滲ませたあなたが『ただいま』と隣に来て言った
『おかえり』と言いながら私はあなたの首に腕を絡ませ、抱きしめていた
懐かしいあなたの香り 懐かしいあなたの温もり 懐かしいあなたの胸
この身体をこの温もりをこの香りを全てを忘れかけていたわ
言えばよかった 『言葉なんて要らない。抱きしめて、それだけでいい』と
それだけで十分幸せなの あなたに触れられる そんな些細なことが大切なの
ここにいてほしい 私の隣で私に微笑みかけてほしいの
でも、忙しいからここには戻ってきてはくれない
好きだよ いつも君のことを考えている 優しい言葉をかけてくれる
そんな言葉は要らないの ただそっと包み込むように抱きしめてほしいの
あなたの存在を身体で感じたいの あなたが私のそばにいることを確認したいの
言葉じゃ嫌なの 温もりを感じたいの そうじゃないと不安になるのよ
隠していた感情が溢れ出る 言葉の波が 大粒の涙が 止まらないの
それを止めるかのように塞がれた唇 塞いでいたのはあなたの唇だった
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