|
|
|
奇跡と云う花
|
作詞 瑪瑙 封香 |
|
奇跡を起こす花があるらしい
昔 おばあちゃんが言ってた
その花の名前は?と聞いてみた
「Destiny」
奇跡を起こす花の名
貧しい生活に倒れていく村人達
泣く子供 怪訝な大人
黒く淀んだ空 カラスが遠くで鳴いている
汚い海 枯れた草花
もう どうにもならない
奇跡が起こらない限り---
---? 奇跡?
頭に思い浮かぶのは
「Destiny」
奇跡を起こす花の名
何も根拠がないのに探した
奇跡の花を
でも もうここまでなのか
指一本も動かない 栗色になった手をみる
嗚呼 花なんてないじゃんか 自嘲する
ここは荒れた広がる大地 花なんか咲くわけない
「 」
・・? 誰かが呼んでいる?
行かなきゃ 立とう 歩こう
そこにはイチリンの赤い花
ついに見つけた 泣いた
「Destiny」
私はそう言った 花は光輝きだした
村に光が注ぎこむ
子供ははしゃぎ、大人は感嘆する
蒼空が広がる 小鳥はさえずる
眩しい海 一面の花畑
起こった とびっきりの奇跡が
誰もが待ち望んでいた
奇跡
「ねぇおばあちゃん
奇跡の花って本当にあるの?」
優しい長生きおばあさんは笑った
どこにあるのかしら
窓の外を見る
その先は
赤い花が咲いた広場で遊ぶ子供達
「その花の名前は?」
おばあさんはいっそう微笑んだ
「Destiny」
奇跡という花
|
|
|