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チョコレート
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作詞 青子 |
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ねえ 甘いわ
何よりも深く落とされたそれが
重ねられた時間よりも濃くて
それでいて甘くて
お湯に浸したような泥でわたしをまってる
機嫌を損ねるビタースイート
甘くはない嘘が羅列
真昼間から虚像ばかり
気付いているけど舌先で溶かしているだけ
喉を通った嘘は戻りそうになりながら
胃まで落ちて消化されていく
頭が冒される様な甘さでわたしを騙してる
ねえ 甘いわ
他とは比べ物にならない唇が
流されたそれより溶けるの
それでも甘くて
ふやけるような温度で私は嘘をまってる
模範を演じるホワイトチョコレート
甘すぎる言葉が痛い
噛み付いた喉には痕
血が滲むけれど最後には薬をひと塗り
全身に行き渡る言葉は枯れそうになって
それでも指先まで届いていく
爪先から滲み出るようにあなたをさそってる
ねえ 甘いわ
瞳から溢れ出るそれでさえもが
私には透明に見えないの
例えるとするならばそう
きちんと染まりあがったチョコレートのような
ねえ 苦いわ
舌先に転がった恋が今も絡むの
あなたにはもうきっと会えないの
じゃあね さようなら 甘くて苦い恋は湯煎でゆっくり溶かされるの
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