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-無題-
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作詞 風立 涼 |
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お互いの 温度を 覚えてる?
僕の 少し 低めの体温 君のあたたかい手
思い出は 今でも 居たままの
僕の 少し 散らかった部屋 君の黒い写真
君と 居た 時間が 長すぎて
あまりに 切なく 儚くもろい 僕の心の中。
この部屋は 一人じゃ 広すぎて
たまに 無性に 壊して暴れて ボロボロにしたくなる。
ビルの8階 フェンスの上 つつぬけの空の青
下を見れば 人ごみのかげ つつぬけの風の音
ビルの8階 フェンスを超え 舞い降りた僕の身体
下を見れば 人ごみの群れ 舞い上がる人の声
あれはそう 去年の クリスマス
僕が 少し 頑張って買った 君のための贈り物
浮かれてた 気分で 交差点。
赤いランプ 救急車には 血まみれの君がいた
一人きり 泣いて 泣いたって
君の 声が 笑顔が吐息が 戻るわけないのに
だから君よ イトオシイ君よ あのころと同じの
君の 声と 笑顔と吐息を 天国で欲しかった
白い病室 そよぐカーテン 目が覚めた僕の息
上を見れば 友達のかお 溢れ出す友の声
白い病室 薫るはるかぜ こぼれおつ 友の涙
上を見れば 両親の顔 しわよった その笑顔
ビルの8階 飛び降りたら 吹き抜けた春の風
目を閉じれば 記憶に残る 聞きたかった君の声
ビルの8階 舞い降りたら どこか似た君の風
目を開ければ ひかりが差し 懐かしい君の声
― あなたに会えた 幸せが 私の人生を 色濃くしてくれた ―
だから 生きてと 泣き笑い ふわりと 抱きつく 君が
ほんの 少しだけ あの風と ひかりが 見せて くれたの
君の後を追うのは止めるね
僕は生きる
君に会えた喜びを
もっとこの世で味わいたいから
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