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野良犬の独り言
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作詞 里恵 |
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街でたむろしている若者は
競うように愚痴をこぼす
帰るところがあるのなら
それだけで幸せなのに
俺には理解することができない
お前らの全てが幸せそうなのに
俺には理解することができない
なぜお前らが全てから逃げ出すのか
噛み付いてやろうか?
でも俺はそういう趣味じゃない
甘えてみようか?
そんなもんとっくに忘れちまったよ
テクニシャンよく言うじゃないか
あいつもコイツも人間に媚びてばかり
俺はまだそんなに上手くは生きられないよ
朽ち果てたって無理かもしれない
性に合わないのさ
相手の機嫌を伺うなんて
人間なんて
すぐ気が変わる生き物なんだ
縁側に腰掛けていたあの爺さん
なぜだろう最近見なくなったな
別に心配なんかしちゃいないよ
ただ少しだけ気になっただけさ
きっと合わないんだよ
人間となんか
老いていたって元は同じ
所詮人間だもの
だけど爺さんの生き方は好きだった
日本のどこかで今日もフラフラ
俺の旅は続いてく
求めるものは特に無いけど
強いて言えば涙かな?
俺の目には涙はないんだ
俺も普通の猫だから
願いがもしも叶うならば
俺も綺麗な涙を流したい
楽しげな家族が通り過ぎた
あの家族はいつか別れるのだろう
人の不幸を楽しむわけじゃない
だってその時俺は生きてないもの
大切な人は誰だ
幸せだからいるんだろ?
愛するものは何だ
笑えるのならいるんだろ?
野良猫のひがみかな?
長い時間が欲しい
自分勝手のくせに
人間なんてさ
世の中はアンバランス
人間ばっかり優先で
改装工事してくれよ
この乱れた世の中をね
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