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掠れた声
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作詞 黒翼色 |
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風邪をひいたわけじゃない
ただ、君のことを思って
歌っていたら掠れてしまった
当たり前だよね?ずっと歌ってたから
少しキーの高いあの歌をずっと
二人で歌った歌をずっと歌ってた
君がいなくなってから一週間がたった
音信不通のまま流れていく時間に
苛立ちと不安が駆け巡ってきた
連絡方法は手紙しかないのに
その手紙が来ない 来てもいいはずなのに
君が大好きだった歌を小声で歌いながら
来る様子のない手紙を待ち続けた
君にも君の都合があるのぐらい
わかっているのだけど早く早くと
急かしてしまう僕が此処にいる
君の様子が早く知りたいのにって
来る日も来る日を郵便受けの中はからっぽ
だんだん君の様子がわかってきた気がする
手紙は来ない もう二度と来ない 君からの手紙は
細くて達筆の君の文字はもう見ることが出来ないみたい
君とあの少しキーの高い歌歌えないみたいだね
後悔してももう遅すぎる事ぐらいわかっている
でも、言い訳させてくれないかな?こんな僕に
君との時間があまりなかった理由 それは
この小さな箱の中で小さく輝いているリングのため
渡せばよかったね あの時、笑顔の君にそっと
左手の薬指の輝くリングをつけてあげたかった
生まれて初めて大切な人を失った 遠くの地で
初めて体験した泣くという動作 寂しいという気持ち
胸が締めつけられて上手く呼吸が出来ない
もう、笑顔で僕の名前を呼んでくれる君は隣に戻らない
異郷で笑顔の君が来てくれることを空を眺めて願った
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