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お試し期間
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作詞 イチゴミルク |
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机の上の銀の輝き
無機質な光を眺めながら 僕は溜め息をつく
昨日の僕なら躊躇いなしに
曇り一つないこの凶器を 自分の血で汚した
「あたしがいるから、死なないでください」
涙ながらに祈ってたキミ
純粋無垢なキミの涙は 闇に染まった僕にはもったいない
キミに僕の何が分かるの?
悪魔と結んだ契約は破棄できない
キミが僕の何を知ってるの?
所詮 赤の他人じゃないか
たくさんの人に裏切られてた
その分僕も人を信じず 自分を追い込んでた
傷つけられて 踏みつけられて
換えのきかない弱い心は 消えることを望んだ
「あたしはずっと、あなたの味方」
笑顔で僕の手を握るキミ
純粋無垢なキミの言葉も 今の僕には呪詛にしか聞こえない
キミは僕に何が出来るの?
僕の片足はもう泥沼の中
キミが僕の何になれるの?
所詮 人は自分だけのヒーロー
木々の緑も空の青さも 僕を縛る鎖でしかない
がんじがらめの世界が嫌で 僕は鎖を断とうとしたのに
キミは僕を救ってくれるの?
無力な人の底力を見せて
キミは僕を自由にしてくれるの?
キミ自身は僕を縛らないんだね
僕が世界に希望を持てるようにキミが導いてくれよ
僕が人に未来を見れるようにキミが守ってくれよ
それまでは血を流す決意を捨てよう
お試し期間だ
世界に対する 人に対する キミに対する
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