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ぜんぶ君のおかげだよ。
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作詞 銀月 |
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いつも鳥が羨ましかったの。
私とは違う。
大空を羽ばたける鳥が。
だからいつも空を見上げてた。
あのころの自分。
でも今は違うの。
だって、連れ出してくれたから、君が。
私はもう地から翔び立てた。
すごく嬉しかったの。
こんな思いに慣れたのも、全部君のおかげ。
翔び立てたけど怖いの。
君においていかれちゃうこと。
地に落ちちゃうってこと。
君に打ち明けた。
だけど君はこういうんだ。
『そんなこと俺が絶対にさせないって』
根拠のないその言葉が何だかとっても嬉しかったの。
少しだけ、ほんの少しだけだけど……。
不安が一つずつ消えていったの。
また君に救われた。
迷惑かけてばかりの私。
また一つ不安が増えちゃった。
もうすぐ君は私よりずっと高い処へ行くんだね。
うそつき。
絶対においてかないって行ったくせに。
結局、私は独りぼっちになっちゃうんだね。
うそつき。うそつき。
何度も繰り返したその言葉。
次に逢ったときに君は言った。
『お前も一緒に連れてくから』
雫が落ちた。
たくさんたくさん大粒の。
私って馬鹿だなァ。
ごめんね。
君の事疑ったりして。
ごめんね。
うそつきなんていったりして。
今でも思い出すよ。
あの時の君の言葉。
あの言葉のおかげで今の自分が居る。
今、笑顔で居られる自分が居る。
心の中で自分の言葉で何度も言うよ。
___ありがとう_______
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