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鏡のなかの自分は 穢れている
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作詞 倖子 |
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鏡のなかの自分が たまらなく醜い
歯をみせて笑うと 穢れて見える
何故私は女の子に生まれてきてしまったのだろう。
笑顔でふざけあう女の子達が集う教室
私はポツネンと1人机に着いて 本を読んでいる
足の先から頭の先まで、“ひとりは怖くない”って
自分に必死で言い聞かせていた
美人じゃないけど愛嬌のある顔に憧れてた
だけど笑うと尚更ブスになってしまう
だから歯を出して笑う事がヘタになった
自分自身が大嫌いで、可愛い子ばかりの教室に嫌気が差した
なんだかんだいって皆、ブスな子とは一緒にいたくない
自分が醜い事を気付いてなかっただなんて、ウソでもいえない
当然 他人に言われるまでもなく骨に突き刺すくらい感じていた
劣等感……誰もいない1人きりの場所がほしかった
私を見る目がない場所が、空間が、ほしかった
私を値踏みするような目がどこにもないところへ、いきたかった
表情は変えられても、顔自体は自分自身じゃ変えられない
神を憎んだ 神は不平等だ
女優の100分の1でもいいから、私に美を分け与えてくれたって良かったじゃないか
神はケチだ 劣っている者の気持ちが爪の先ほどもわからないのだろうか?
自分じゃない、誰か他の人になりたかった
偽善者だって何だって構わない
カワイイ顔して笑っている子が全て、妬ましかった
どうして自分は腐にいるのだろう
お願い 皆、見下さないで?
人を心から信じる事もできない
恋愛する資格のカケラもない
顔はできそこないである
ねぇ せめて笑うと可愛くなる女の子になりたかった
嗚呼 今からでもいい、今すぐ生まれ変わりたい
イッソノコト、過去だって捨ててしまったって構わない
今の己を変えられるのならば………
鏡を拳で割ってしまえ
己の姿を映すモノ全て、消えてしまえばいい
朽ち果ててしまえ……いや
イッソノコト、私自身が朽ち果ててしまったって構わない
どうせ小さな小さな命なのだから。
ただ 存在理由がほしかった
理由もなく愛してくれる親がいなくなれば
私は1人ぼっちになってしまうだろう
消えてしまえばいい、私なんて
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