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スマイル
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作詞 ちょこっとstrawberry |
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病院生活が始まった
最初は生きる希望あったんだ
深い深い孤独の部屋
長い長い沈黙の時間
そして、死の宣告
私は既に荒んでいた
笑顔さえ、仮面になった
涙さえ、偽造になった
肉親さえ微笑まなくなって
そこには同情しかなかった
無断で外に出る
私にはこの時期にある
別れと出会いさえ、できない
私だけが、ただ空虚な空間を創る
恐怖から逃げるために張り付いたこの笑顔が
今は、憎たらしい
久しぶりのコンビニ
大量買いをした
世界で一番大好きな甘い食べ物、バニラアイスと
自分を虚しさから逃がすための、カッターナイフ
自分は馬鹿だと思った
そんな時、私は駈けて来る少女とぶつかった
手から落ちるカッターナイフ
その子は後から来た保護者らしき男の人に謝っていた
彼女はからかわれ、それは漫才みたいで面白かった
まるで都市の離れた兄弟みたいな仲の良さだった
私は笑った、視界晴れた
その二人の笑顔が眩しく見える
少女達は私に「また会おうね」と言って去っていった
しばらく呆然としてた私は、気がついた
頑張って生き延びたら
寂しい思いをしてる姉をからかってあげよう
いつも優しくて、クールな姉をからかってあげよう
そんな事を考えている自分が可笑しくて、笑った
なんだ、自分も笑えるじゃないか
私は笑いながらスキップして帰っていった
「奇跡って起きるから奇跡って言うんですよ」
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