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蝋燭の唄
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作詞 雪原碑流名 |
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鉄で埋め尽くされた
13番倉庫の扉が開く。
光は届かない。
窓さえ鉄に変えられたこの中に僕等は迷い込んだ。
扉がゆっくり閉められた時
部屋から光が消えた。
闇という恐怖が僕等をゆっくり包んで
心の奥底深くに光が追い遣られて行く中
小さな蝋燭灯して
闇と戦う闘志、心へ
儚い小さな炎(ひ)は
ゆっくり僕等を照らし出す。
呑まれそうな小さな炎(ひ)は
ゆっくり僕等を暖める。
音も聞こえてこない
13番倉庫の扉が開く。
光は届かない。
楽譜さえ読めないようなこの中に僕等は迷い込んだ。
扉がゆっくり閉められた時
部屋から音が消えた。
無音という恐怖が僕等をゆっくり包んで
全身から不安を一杯に引き出されて行く中
小さな蝋燭頼りに
音を奏でる勇気、全身に
小さな炎(ほのお)と共に
僕等は旋律奏でてく。
消えそうな炎(ほのお)と共に
観客の無いライブをする。
唄を唄おう。
この鉄の塊の中で
叫ぶように。
僕等だけで奏でよう。
この小さな蝋燭と共に。
ずっと唄って行けるさ。
この蝋燭の唄を
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