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曲がり角
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作詞 なちょ |
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長いような短いような
あたしの耳を通った声
廊下に響きわたってあたしの耳で繰り返す
魔法をかけられた火曜日の午後
天井のシミ あなたの顔が重なる
唇に触れたい あたしの願いはそれだけです
下を向いた眩しすぎるその首に
笑いかけるのはあの子
何をどうしたなら世界は変わるだろう
泣きたいのにあなたを目で追ってたのはあたし
喉が赤く腫れたならあなたに笑えない
余計に言いたいことが増えたよ
誰にも渡したくない 独り占めしたい
思いを確かめた金曜の朝
窓に手をあてた いつの間にか吐く息は白い
宝物を見つけたのはあの夏の日だったのに
袖口から覗く指に
小指を絡めて微笑むのはあの子
何を決めたらあたしは変われるだろう
逃げ出した足と取り残されたままの心
あの時間を思うあたしは誰よりも幼い
あなたの隣に座るのは今もあの子なの?
瞼の重さに嫌気がさしたあの冬の終わりに
ひとり立ち止まったのはあたし
あなたがいてくれなきゃ意味がなかった
頭の中に描いた一筋の幸せ
歩く度につま先が痛んだ
長い長い廊下
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